はらはらドキドキの出産ドキュメンタリー
6/3(木)

前日(6/2)の夜中から、なんだか様子のおかしかったラン。いつもはおとなしく寝ていて朝までは誰も起こさないのに、この日は夜中の3時にベッドに入ってきて私を起こし、朝方まで甘えていました。

朝の散歩は用を足すとすぐに家に帰りたがり、朝ごはんは見向きもせずに、産箱代わりのサークルに入って出てきません。
体温はそう下がっていないけれど、これはかなり近いかも! いつでも出産できる用意をして、ランの様子を見守ります。

しかし、朝食べなかったのに、昼頃になって好物のリンゴをぱくつき、サークルからも出てしまったラン。ありゃー?まだなの〜???
でも、夜になってまたサークルに閉じこもり、巣作りが激しくなってきたので、その夜はサークルの横で寝ることにしました。


6/4(金)
サークルの横でほとんど眠れず、ランの様子を見ていると、おしっこを頻繁にし、普段は絶対にしない
そそうもしてしまいます。
朝方3時を回るころから、ちょっと息遣いも荒くなってきました。微陣痛かな?
4時を回ったころ、陣痛が起こり始めました。4時半、寝ていた家族を起こし出産体制に!

4時50分、かなり強い陣痛が起こり始め、間もなく破水。ランもいきみ始めました。ここまで順調だったので、
私達もあんまり慌てず、ブリーダーさんへの連絡ももう少し朝になってから・・・と考えていました。
しかし、甘かった!出産はそんなに簡単ではありません!!
5時半になって、ブリーダーさんにTELをしている最中、ランの陰部から第一子のなんと”尻尾”らしきものが見えるではありませんか! えーーーーっ、いきなり逆子?しかも羊膜にも包まれていません。ブリーダーさんに、「すぐに行きますから、病院へも連絡を!」と言われ、病院にTELすることに。

普段かかりつけの病院は先生の家と病院が別なので、夜中の対応は別の堺市にある救急病院に連絡してくださいと言われていたので、TELすると、なんと! 留守電が応答し、繋がりません。よくよく連絡先を見ると、”受付は朝の5時まで”となっている!
えーーーー!!!! 一体どうしろってーの? もちろんかかり付けの病院も留守電!
ここで冷静なお母さん、以前に飼っていた犬の救急で行った家から10分位のところにある24時間病院にTELし、状況を説明すると、かなり危険な状態だからすぐに連れてきてください、と言われました。

そうこうする間にブリーダーさんも到着、電話では本当に尻尾なのかちょっと疑っていたらしく、本当に尻尾なのを見て、とにかく病院に一緒に来てくれました。 ブリーダーさんも、尻尾からのえび子は初めてとの事。逆子で後ろ足も曲がって産道に入っているらしいのです。

6時半、病院到着! 当直の先生が早速診察してくれました。 でも、当直が医師ひとりなので、何かと手間取ります。分かってはいるものの、先生も若そうだし、あんまり手早くないし、大丈夫かなぁと不安になってしまう。。。。
ランの陰部に指を入れて、確認し、何か潤滑剤みたいなものを入れて、引っ張り出そうとしますが、どうしても引っ掛かって出てきません。第一子が引っ掛かっているだけなら、なんとか出して後は自然分娩が良いのだそうで、帝王切開は最後の手段らしいです。
次にランの陰部を一部切って、出してみることに。局部麻酔はするものの、はさみで切られた瞬間ランは激痛に耐えます。「ギャイン!!」と鳴いて、顔を押さえていた私の腕に思わず噛みますが、歯は立てません。けなげなランに「ランちゃん、噛んでもいいよ」と思わず言っていました。そんなランの苦痛にもかかわらず、引っ掛かっている第一子は出ません。思わず、「先生、何とかしてよ!」と叫びたくなるのをぐっと我慢。もう最後の手段、帝王切開にすることになりました。

この時点で、7時。破水してから2時間は経っています。先生もブリーダーさんも「第一子は無理です。後の4頭を助けましょう」との事。可哀相だけど仕方ありません。第一子は諦め、他の4頭が無事に産まれてくる事を祈りました。
帝王切開といっても、当直の先生一人では到底手が足りません。急遽、応援の先生を呼びますから、と言われ、それまでの間にエコーで4頭の無事を確認。ちょっと動きの悪い子もいるけれど大丈夫。次に点滴の管を入れるのを手伝っているうちに応援の医師も到着。手術同意書にサインし、おまかせしました。

7時20分、手術開始。10分程して、応援の先生が「ちょっと来て下さい」とやって来て、慌ててブリーダーさんが行きましたが、なんと手術着の後ろの紐を結んで欲しかっただけの様・・・・・あーびっくりした! 何かあったかと思うじゃない!!!
8時。「ちょっと手伝ってください」と言われ処置室に入っていくと、産まれたばかりの子犬が4頭、台の上にいました。
「手が足りないので、この子たちをこすって、毛を乾かすのを手伝ってください」と言われ、慣れた手つきのブリーダーさんに教わりながら、1頭ずつこすります。こすると、元気に「みゃー!」と鳴いて元気に動き出す子犬達。

ふと、隣の手術室をみると、ランのお腹から、1頭の赤ちゃんが取り上げられるところでした。「えっ、5頭いる!!」と先生を見ると、「初めの子も助かりました。」だって!  良かったーーー!ありがとー先生!どんくさそうなんて思ってごめんなさい。 
ちょっと息をするまでに時間がかかって、後ろ足が紫色になっているのが第一子で唯一の女の子でした。良かったね。

でも、他の子をみると、ブリーダーさんもびっくりの大きな子たちばかり。
一番小さいのが、第一子で320g、後は、350g、380g、400g、410gとあんなに妊娠中食べてなかったランの子とは思えない程です。後になってみると、400g超の2頭は肩もしっかりとしているので、自然分娩では引っ掛かって出てこれなかったかも。帝王切開が正解だったかもしれません。

麻酔で意識朦朧としたランとみーみー鳴く子達を連れて家に帰ったのは10時近くでした。
とにかく、皆無事で良かった!元気で丈夫に育ってね!