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コンパンダICを使ってコンプレッサー回路の実験をしてみました。 使用したICはナショナルセミコンダクターのNE572N、電源電圧は8Vとしました。 このICはコンパンダー(入力でDレンジを対数で2分の1に圧縮し、出力側で2倍に伸張することにより伝送路内のDレンジを抑える)用で1パッケージに2回路入っています。 趣味の範囲です。掲載回路によって何らかの不利益等を被られましても責任を負いません。 |
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コンプレッサー回路 振幅検出回路の入力抵抗を可変として周波数特性とゲインを測定しました。 ゲイン(入出力レベルの関係)は、後述の「2段直結時の特性」の後にあります。 (ただし振幅検出回路の入力抵抗は、ゲイン測定以外33kΩとしました) <実験基板> ![]() <実験回路図> ![]() <周波数特性>(入力レベル:-5.5dBm) ![]() <低い周波数の正弦波信号入力時の出力波形> ![]() 左:10Hz SIN -5.5dBm、右:100Hz SIN -5.5dBm 低い周波数では振幅検出回路の時定数の関係で歪みます。この歪みを減少させるには振幅検出回路の時定数を大きくする必要がありますが、大きくすると急な大振幅入力時にゲインを押さえ込むまで時間がかかり、立ち上がり部分が歪みます。 <200Hz矩形波入力時の出力波形> ![]() <バースト波入力時の出力波形> 入力波形(1kHz正弦波、レベル比20dB) ![]() 出力波形 ![]() レベル比が10dBに抑えられています。 直流変動もほとんどなく良い特性です。(便利なICです) 反転増幅なので位相が反転しています。(トリガを入力信号からとっています) アタックタイム(急な大振幅入力時にゲインが押さえ込まれるまでの時間)より、リリースタイム(入力信号の振幅が小さくなったときにゲインが上昇するまでの時間)が長いことがわかります。 アタックタイムはICの4番ピンの0.1μF、リリースタイムは2番ピンの4.7μFで決まります。 2段直結時の特性 普通はエキスパンダー回路でDレンジを元に戻すのですが(そんなことは誰でもやってるでしょうから)、「2段直結」してさらにコンプレッションをきかせた時の特性を測定しました。 <実験基板> ![]() <実験回路図> ![]() <周波数特性>(入力レベル:-5.5dBm) ![]() <バースト波入力時の出力波形> 入力波形(1kHz正弦波、レベル比20dB) ![]() 出力波形 ![]() レベル比が5dBに抑えられています。 直流変動もほとんどなく良い特性です。(便利なICです) 反転増幅が2段なので位相が元に戻ります。(トリガを入力信号からとっています) アタックタイム、リリースタイムは1段の時とほぼ同じです。 <マイクから「あー」と入力した時の出力波形> 入力波形(左:小さな声、右:大きな声) ![]() 出力波形(左:小さな声、右:大きな声) ![]() レベル差がかなり抑えられています。 スピーカーでモニタしましたが思ったより素直な音でした。 コンプレッション特性 肝心のコンプレッション特性です。 ![]() 1段で2分の1対数圧縮、2段で4分の1対数圧縮特性になっています。 フィルタと組み合わせたときの特性 <実験基板> ![]() <実験回路図> ![]() <周波数特性> ![]() このように単音入力による静的周波数特性は、コンプレッサーの働きで振幅が圧縮されてフィルタの効きが甘くなっているように見えます。 ただし実際の使用に当たっては、入力信号にいろいろな周波数が混合されています。 そこで実使用時に近い周波数特性を調べるため、ホワイトノイズを入力し、出力をFFTしてみました。 <FFTによる周波数特性> 入力(ホワイトノイズ) ![]() コンプレッサ入力(HPFの出力) ![]() コンプレッサ出力 (入力信号レベルはクリップを避けるため相応量落としています) ![]() 単音入力信号ではフィルタの効きが甘くなりますが、実使用時にはフィルターを入力に挿入しても効きそうなことがわかります。特にタッチノイズや息吹きノイズ軽減用のHPFは入力に、高域ノイズ軽減用LPFは出力に入れるのが良いと思われます。 この回路を使用してアマチュア無線用AFタイプマイクコンプレッサーを作ってみました。 AFタイプマイクコンプレッサー |