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●イラストレーター・童画家 徳 治昭の私小説ならぬ私寓話の世界へようこそ!●
今までは絵に関する事ばかりだったので2004年は少し離れて、趣味や想い出
など取り上げていこうなんで漠然と考えています。
★ただいま作者多忙のため、しばらくの間不定期になります。

こっそり日記

2004年4月号       「鳥」      ’04/05/03

僕たち夫婦は鳥好き人間です。元々は妻が好きだったのですが、自然も大好きなものです
から、どこかに出かける時は必ず双眼鏡を持っていっていました。図鑑もたくさんありま
す。いつしか普通に歩いていて聞こえてくる鳥の鳴き声の判断も出来るようになったの
で、あまり観ない鳥が鳴くとじっと立ち止まって耳を澄ましてキョロキョロ。この光景は
他の人から見るとかなり怪しいかも知れません(笑)うちの近所に川が流れているので、
鳥もたくさんいます。目茶苦茶田舎でも無いけど都会でもない僕の住む地域は、鳥達に
とって中途半端に立ちよりやすい場所なのかも知れません。今思いついただけ上げるとス
ズメ・ツバメ・メジロ・鳩・カラス・アオサギ・ゴイサギ・ササゴイ・ダイサギ・鴨・セキ
レイ・キセキレイ・バン・カモメ・タマシギ・ウグイス・ムクドリ・ヒヨドリ・ツグミ・
カワセミ・・バードウォッチングはそんなに遠くに行かなくても気軽にできる自然観察。
あなたの町にもすこ〜し耳を澄ませて、注意するとこれくらいの鳥の種類は観れますよ〜
僕の絵にはよく鳥が登場します。妻が鳥好きでなかったら・・・
今の僕もまた違ってたかも知れません。

2004年3月号       「取材のの想い出」      ’04/03/18

数年前、商店街の取材をしていたときがありました。目的はマップ制作。僕はいくつもの
商店街を周り、1件1件写真を撮ってまわっていました。ほとんどは統一の定休日はなく、
それぞれがバラバラに休むので1つの商店街に何度も行かなければなりませんでした。
そんなとある商店街でのこと、いつも閉まっているお店がありました。会長に聞いてもわ
からず、困ってました。他の商店街の取材の帰りに寄ったり・・・合計で3ヶ月間かかっ
たお仕事だったので、初めて訪れてから2ヶ月たったある日の夕方、やっとそのお店が開
いてました。それもシャッターが降りようとしている!あわてて走って、ゼ〜ゼ〜いいな
がら取材を申し込む。老夫婦が経営しているレコード屋さんでした。閉まっていた理由を
聞いてみると、ご主人の体調が良くなくて、それを機会にもう閉店してしまうとのこと。
「寂しくなりますね」と僕がいったらご主人はサバサバした感じで、「もう長いことやっ
ていたからね〜充分ですよ」と・・・奥さんはニコニコと笑顔がとても素敵でした。そし
て写真撮影をお願いしました。お二人は快くお店を撮らせて下さり、最後にはお店と一緒
におさまってもらいました。帰って、マップ制作の為にぱらぱらと色んな写真を観てまし
たが、やっぱり手が止まったのは、そのお二人の写真でした。よく観ると、ご主人の顔に
は寂しさ・達成感と誇りが感じられて、何十年間も支えた奥さん、二人ともとてもいい顔
をしていました。自分たちを支えたものの歴史が終わったとき、こんないい顔を出来る人
になりたいな〜と想いました。それは僕の目標となりました。商店街取材がなかったら・
・・今の僕もまた違ってたかも知れません。
*イラストはイメージです。まったく忠実には表現していません。

2004年2月号       「ガンダム」      ’04/02/22

「機動戦士ガンダム」・・・リアルタイムで放送されたのがたしか僕が小学生高学年。言
わずと知れたガンダム少年でした。今もってシリーズが続くアニメ。このロボットアニメ
は当時から徐々に人気が出て、大ブームとなりました。ブームに乗って様々な媒体で紹介
されたガンダムはその後の僕にとっていくつもの「扉」となりました。ガンダムが映画化
され、初めて映画館に一人で行きました(当時は中学生)それをきっかけに劇場に足を運
ぶ、「映画少年」になり、沢山の映画を観ました。小説化された時、初めて星新一より長
い小説を、自分の意志で読みました。それをきっかけに「読書少年」になり、沢山の小説
に触れました。プラモデルでは毎日模型屋に通い、顔パスになり(笑)新商品が出ると、
あの大ブームでなかなか手に入らないさなか、必ず取り置きしてもらってました。これは
今の営業活動につながる?かも知れません??予断ですが、メーカーが主催する全国プラ
モデルコンテストで大阪代表に選ばれたという、今ではあまり言いたくない?経歴なんか
も持っています。でも時々、立体物など制作するときやっぱり当時の経験が役立っていた
りします。ガンダムをキーワードに、様々な出会いがありました。そして、小学生の時に
たまたま隣に座った同窓生が、僕の持ってるガンダム下敷きを見て話しかけて来ました。
その同窓生とは今も時々、仕事を一緒にする関係です。もう番組も観てないし、遠い存在
になってしまいましたが、ガンダムがなかったら・・・今の僕もまた違ってたかも知れま
せん。

2004年1月号       「エホン」      ’04/01/24

絵本・・・のっけから絵に関係ある題材で申し訳ありません。僕は小さい頃の絵本の記憶
というと、実はあまりない。「のろまなローラー」「おおきなかぶ」今パッと思い浮かぶ
のがこれくらい・・・もちろん、昔話の桃太郎や浦島太郎などは何かで観た記憶はあるが
・・・何故でしょう?僕らの小さい頃は仮面ライダーやウルトラマンの全盛期でした。
飛び出す絵本といえばページをめくるとライダーがサイクロンに乗って・・・というのが
多かった様な気がします。それはそれで良い想い出なのですが、今、絵本大好きな僕から
するともう少しそういう想い出は持っていたかった・・とも思います。
妻に聞いてみるとだいたいの名作絵本は知っているのです。それどころかほとんど実家に
残っていると。「うそ?」と聞くと実際に数冊持って帰ってきました。僕にとっては妻の
実家の2階には今だ行ったことが無い「絵本宝島」幻想があります(笑)
そんな僕が絵本にのめり込んだきっかけはひょんなことでした。
20代に半ばの12月。当時、東京にいた僕は近所の吉祥寺パルコの本屋が好きでよくふら
りと寄ってました。時期が時期だけにカレンダーが目に入り、「来年は個性的なのがほし
いな〜」と見ていたら、僕の目をくぎ付けにしてはなさないカレンダー、個性的な絵で日
本人ぽくないダイナミックさで作者なんか知らずに購入しました・・・それが、スズキ
コージだったのです。あとで、そのスズキコージなる作家が絵本作家と言うことを知り、
絵本を集め始め・・・あるとき、他の絵本を手に取りました。それがたまたま、片山健
「タンゲくん」・・・あまりの面白さにビックリしました。以来、絵本の面白さにはまっ
て今に至る・・・時が経ち、昨年、一瞬スズキコージに会うことが出来ました。サインを
せがんだ一ファンでしたが(笑)目に前にいたスズキコージはどこか遠い目をしていてコ
コロここにあらず、と言う雰囲気でとる人にとっては愛想が悪く感じたかも知れません。
でも、僕が「イラストレーターやっています」と、言ったら一瞬だけココロを開いてくれ
た気がしました。ごそごそと今度やる個展のDMを取り出して渡してくれました。
僕はスズキコージが「近寄りがたい人」だったのがとても嬉しかった。
何故か?やっぱり、あこがれは遠くて、近くて、やっぱり遠いものでなくちゃ!スズキ
コージが絵本作家でなかったら・・・今の僕もまた違ってたかも知れません。


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