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これだけは読んでくださいね
ユングは癒(いや)しについて、こんなふうに書いています。
「森の中を歩き草の上に寝ころぶことは、文明過多で汚れた自分を自然に触れさせることだが、それは外的な癒しである。一方、夢を通じて自分自身のなかに入ることは、内側から自然に触れることである」
私たちは自然とのつながりを持ったときに癒されますが、私たちの無意識は内的な自然なのですね。
夢解釈を通して自分の夢の意味に直面したとき、最初はちょっとした違和感や不快感を感じるのが普通です。それからしばらく経って夢の意味を自分のものにできると、心の凝りが取れるような癒される感覚を覚えます。
不快感は夢が私たちの意識や考え方のかたよりを指摘するからでしょうし、癒される感覚は本当の自分(魂)とのつながりをもてるからのようです。
■夢の基本ルール
夢解釈の初心者や高校生の方には、このサイトの内容はあまり面白くないのでしょうし、読むのがめんどくさいからでしょうが、内容を読まないで投稿される方が少なくありません。そこで、ほんの基礎だけですが、夢を読み解く最低限の知識をまとめてみました。
1.夢は心の底の気持ちを比ゆ(たとえ)であらわす。
私たちは、自分の意見を通さないで我慢するとき「自分を押し殺している」と表現するときがあるでしょう?これは、たとえ話ですよね。本当は殺しているわけではないけれど「自分の気持ちを押さえ込んでいる心境」をあらわすにはピッタリなので「殺す」という表現をします。
それと同じで、夢の中でも殺したり死んだりしますが、夢での「殺す」ということも比ゆなのです。心の中に芽生えた気持ちを自覚しないまま押し殺しているとき、あなたが夢のなかで殺し屋になることがありますし、あるいは子どものような気持ちからしっかりした大人になるとき、夢はあなたが「死ぬ」という比ゆを使って、「子どものような依存的な気持ちが心からなくなったこと」を表現することがあります。
2.夢の登場人物や動物、物は、原則としてすべて「自分の気持ち」のあらわれ。
試験前にはほとんどの人が、「勉強しよう」という気持ちと「勉強したくないなぁ」という矛盾した気持ちが心の中にあることは自覚できますよね。
このような一つにまとめられない分裂した「気持ち」が夢の中では他人の姿になって登場します。たとえば、あなたが勉強をしたくないという気持ちが強すぎれば、「勉強しよう」という気持ちが「勉強好きの秀才の友人」の姿となって夢にあらわれたりするわけです。
私たちの心はそうした「気持ち」を表現するのに驚くほど最適な人物や動物を夢に登場させます。10数年間思い出さなかった幼友達が登場するのは、その幼友達との関係や彼の性格、あるいは彼の「名前の意味(漢字のこと)」があなたの「気持ち」を表現するのにピッタリだからです。(参考No.1116)
たとえば夢に「ナメクジ」が登場すれば、これもあなたの「気持ち」のあらわれなのですよ。「え〜、そんな気持ち悪いものがあるわけない!」と不愉快に思うでしょうが、誰でも「ジメジメした気分」になることがあるじゃないですか?まさにそうした気持ちや気分が「ナメクジ」になって夢に登場したりするわけです。
ナメクジが登場した理由は、誰か他人と喧嘩した影響かもしれないし、自分の考え方に問題があるのかもしれません。しかしいずれにしろ、そうした結果として心の中に出来上がってしまった気分や気持ちがナメクジになったりするわけです。(実際にはナメクジは『未分化な女性性の表象=感情が出せない』であることが多いようです)
この方の夢(No.1033)には「虫」が登場しますが、その意味が非常にわかりやすいと思います。
夢では自分の心のなかのいろんな気持ちや気分が比ゆとして表現されるということ、そして、夢の登場人物や動物は、例外はありますが原則としては自分の気持ちのあらわれであるということ。このサイトの夢の読み解きでは、この二つはぜひとも理解しておいていただければと思います。
(まったく自覚していない気持ちが夢にあらわれる場合も少なくありません。その場合、将来の自覚を夢が先取りして描写しているわけですから、結果として予知夢のニュアンスになることがあります。また、実際の同居人や親などのように結びつきの強い人が夢に登場した場合は、その相手の気持ちや思いがあらわれていることがあります=自分の無意識が相手の気持ちを感じ取っている)
■インスタント解釈方法
自分の夢を手っ取り早く解釈するお手軽な方法です。解釈の精度は高くないと思いますし、あてはめることができない夢も多いのですが、わけがわからない状態よりはマシかもしれません。
Step1.夢をワープロで文章にします。
Step2.文章に登場した人物や生き物の後に「のような自分の側面」という言葉を加えます。
たとえば、こんな夢を見たとします。
夢
座敷に着物を着た老人が沢山いて、自分を見上げて微笑んでいる。
その中にやっと歩き出した位の赤ん坊が居た。
どうやら女の子だった。
その子が嬉しそうにヨチヨチ歩きでこちらに歩いてくる。
自分は手を差し伸べてその子を抱きかかえようとして近付くが、
ちっとも距離が縮まらない。
私は、この老人たちに帰ってほしいなと焦っている。
夢の登場人物に「のような自分の側面」を加えると、次のようになります。
座敷に着物を着た老人のような自分の側面が沢山いて、 自分を見上げて
微笑んでいる。
その中にやっと歩き出した位の赤ん坊のような自分の側面が居た。
どうやら女の子のような自分の側面だった。
その子のような自分の側面が嬉しそうにヨチヨチ歩きでこちらに歩いてくる。
自分は手を差し伸べてその子のような自分の側面を抱きかかえようとして
近付くが、ちっとも距離が縮まらない。
私は、この老人たちのような自分の側面に帰ってほしいなと焦っている。
Step3.比ゆ的に考えてみます。
「のような自分の側面」を加えると、なんとなく意味がわかる気がするのではないでしょうか?
この夢は、自分の心の中に老人のような側面がたくさんいるために、自分の心の中の赤ちゃんのような若々しい側面を抱きかかえることができない心の状態を示しています。つまり無意識は「老成した気持ちが、あなたの若々しい可能性を阻害しているよ」と教えているわけです。(>>この夢の実際の解釈はNo.651)
いかがでしょう?むずかしいかなぁ…
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