この文書は個人的に作成したものですが、警察署に於いて本職の方に頂いたアドバイスを

まとめたものです

 

警察への通報までの対応について

 

●通報に至る場合の前提

基本的に当事者間での解決を努力したが、解決の見込みがなく

その場にいる人たちの大半がなんらかの実害を被っている状況である

 

●通報する前に運営者がやっておくべき対応

処理上の留意点

@1人で対応するのは良くない

しかし、サークル側が数に任せて威圧したという反論に繋がる為

多勢に無勢という状況も好ましくないので、相手と同数か、1人多いくらいが適当

A会場の外での処理は避ける。

必ず一人でも多くの参加者が立ち会って、目撃している状態で処理する

会場の外での処理は第三者の立ち合い(会館関係者が理想)の下で行うことを推奨

B参加者の総意として処理を進める

その場にいる大半の人間が行為に対して不賛成である

または迷惑を感じていて、その意思を明らかにしている

『意義を認め、これからコンベンション、ゲームを中断して公聴会を開くほうが良いか?

コンベンションの進行、ゲームの開催への明らかな迷惑行為として退去してもらって

よろしいですか?』

というような形で、両者の意見への配慮を提示した上での

挙手による多数決などが良いと思われる

一般来場者が参加費を支払っている場合は特に参加者の意見は重要

 

C必ず口頭で促す、または指示するに留める。

説明、説得といった穏便な方法から始めて、効果がなければ事務的に話を進めていく

出来れば文書化した運営規定を提示して根拠を明らかにしておくと良い

挑発的な発言は行わず、売り言葉にも応じないで、淡々と事実だけを述べる

D決して実力行使、排除行為は行わない

体に触る、引っ張る、押す、掴むなどは絶対にしてはいけない

 

◎やっておくと良いポイント

@運営規定が制定されている

A運営規則により、禁止行為が具体的に制定してある、

Bパンフレットなどの現物に運営規定が記載してある。または会場内に掲示してある

   誰でも、いつでも見られる点が重要なのと

処理を進める上での根拠を「実物」として示すことが出来る点で有効

CHPなどで常時公開してあり、来場する前に把握できる

   理解した上で来場しているとの認識に繋がる

D役割分担しておく。直接応対する係を二名、会館への連絡説明係、電話連絡係など

E会話の録音。

   これは恫喝・脅迫などの場合に法執行の根拠となり易い

Fその場にいる大半の人間が実際に目撃している

Gスタッフだけでなく、一般来場者から苦情の申し立てがあった

 (スタッフだけの意見ではない)

Hトラブルの発生状況が深刻であれば、早い時点で会館側へトラブルの発生を連絡しておく

この時警察への通報も可能性として示唆しておく

 

●法的根拠の提示

特に提示する必要はない(むしろケースバイケースな為、提示は難しい)

 

※話を聞かせてもらった警察関係者によると

特定の法令に言及した場合、相手に威嚇をした。もしくはそういったトラブルが

日常化しているとの印象を与えやすく、警察側にあまりいい印象を与えないらしい


 

●想定される状況

 

○運営の著しい妨害

@運営者、来場者、会場運営者、会場利用者への明らかな妨害、迷惑行為

 特に恫喝・脅迫、事実無根な中傷による名誉棄損、居座りや暴力的な行為は

明らかな実害と見なされる

A参加者にとって予定されていたイベントが、特定個人の行為によって中止、遅延する場合

実害を被っていると見なされる

B会場の規約、イベントの運営規定などで定められた違反行為の実施

 

以上の行為に対して再三の説得、制止、改善の要求を行ってもなお、事態が改善せず

スタッフによる努力でも、解決の見通しが立たない

例 迷惑行為の中止要求、運営規定、会場規則への違反行為に対しての制止を受け入れない

運営規定などの根拠に基づいて退場を命じても退去しない

 

○暴力行為

○窃盗

○器物損壊(特に個人の所有物を破損した場合)

基本的に犯罪行為なので即時通報可能。

ただし、加害者に対して反撃、(暴力行為に対して、やむを得ない制止行為としてなどを除き、

必要以上の実力行使はしてはいけない

 

○セクハラ

・イベント中

基本的に迷惑行為として対応する

当人が明らかに迷惑を被っていると感じており、その意思を明らかにしている

迷惑行為の中止要求、運営規定への違反行為に対しての制止を受け入れない

運営規定などの根拠に基づいて退場を命じても退去しない

 

・イベント外

イベント後、帰宅の為の移動中などに尾行、つきまとい等があった場合

悪質と判断できるなら、個人の行為としてではあるが110番通報できる

 

この時、尾行してくる人物に対して、直接確認を執ることが重要

自分自身で確認しづらかったら、交番や、駅・公共機関の職員などに助けを求めるのも有効

 

また、イベント後の110番通報であっても、イベント自体が通報に至った行為の発端、一因と

なっている場合は出入り禁止処分の根拠となりうる

 

このことから、女性参加者が多いサークルの場合

『サークル側へ連絡してもらえば当該人物の「出入り禁止」を行う』

ことを運営規定に盛り込むことは有効な対応かもしれない


 

警察への通報について

 

●通報する際に警察へ提示する連絡要綱

@通報は誰か一人が、専任で行う

通報は時間がかかるので、電話連絡をする係を決めておくほうが良い

A通報は110番でよい

110番を通じて、最寄りの警察署へ指令が出される

この際、通報内容も記録されるシステムなども完備されているので、通報は110番で良い

Bとにかく落ち着いて、簡潔明瞭に伝える

例えば住所を伝える場合、一丁目二番地七号といった言い方は禁物で、1−2−3といった

簡潔な表現を心がける

Cどういう情報を警察へ伝えるか

110番通報は2人の担当官が受理し、通報者の連絡した情報は第一報と第二報の2つの段階で

処理される。基本的に質問形式で、順を追って答えていけば問題はない

 

第一報

通報者は先ず、事件による通報か?事故による通報か?を質問される → 事件として通報する

要点@:『何処で 』使用している会館の住所と名前

要点A:『いつ 』基本的に[今]である

要点B:『何があったか 』要点を簡潔に伝える

何が問題なのか

どの程度深刻なのか

どういった実害があるのか

例文a:迷惑行為を注意してもやめずにスタッフを恫喝した上に

退場を命じても、居座り続けてサークル活動を妨害している

例文b:女性参加者から迷惑行為を指摘されてもやめず、繰り返している

スタッフの注意にも耳を貸さず、悪質である

要点C:『通報者の住所・氏名・電話番号 』自宅の住所・自分の氏名・自宅の電話番号が基本

    携帯からかけている場合はその旨と番号を申告する

 

ここまでが第一報として処理されるが、この時点で担当官のうち1人が出動命令を

最寄りの警察署に指令して通報者には、もう一人の担当官が引き続き詳細な聞き取りを行うので、

要点@〜Cを正確に素早く伝達するのが重要

 

第二報の部分は、第一報に引き続き質問形式で行われるので、順を追って答えていけば問題はない

 

●会館への通報を先にするべきか、直で警察へ通報すべきか

可能であれば、トラブルが発生した時点で会館側への説明の必要性を考慮しておく

内部で解決の見込みがない場合やトラブルの発生状況が深刻であれば

早い時点で会館側へトラブルの発生を連絡し、この時警察への通報も可能性として示唆しておく

万が一警察へ通報した場合は警察が到着する前に会館側へ状況報告を行うようにする

 

●警察へ通報したが、警察が到着するまでに、対象が退散した場合

来訪した警察官の指示に従う