This is real Pele's story. He is fighting. The enemy is Maradona.
この物語は50%のノンフィクションと50%のフィクションによって構成されています。
[SFR公認]Pele & Maradona

生ける伝説たちのパレードの巻


ワールドカップの開幕が近づくドイツ国内。連日行われる親善試合にサポーターが声援を送る。


アルゼンチンの試合を見るためにドイツへ入国。威風堂々ニュー・ディエゴ・マラドーナ。

この男の登場なしにワールドカップは始まらない。

彼はペレの誘いを受けて、オープニング・セレモニーに登場するのだろうか?

全世界の注目が集まる。


2006年ワールドカップの展望を質問されるペレ。いつもの光景だ。

"ずばり優勝国は?"
頭ひとつ抜けているのはブラジルだ。カカ、ロナウジーニョ、ロビーニョの中盤は美しいサッカーを見せる。それに続くのがアルゼンチンとイングランド。メッシとルーニーも注目の選手だ。ドイツ、ポルトガルにも可能性がある。イタリアとフランスはピークを過ぎた。優勝は難しい。

"得点王候補は?"
注目しているのはイングランドのルーニーだ。ボールを持てば何かをしてくれる選手だ。それからCロナウドも面白い存在だ。

"オープニングセレモニーにマラドーナは参加しますか?"
OKの返事を貰っている。私も(「10番の夜」に)出演したのだから、マラドーナも応じてくれるだろう。人々は改めて偉大なチャンピオンを目にすることになる。


2006年6月ドイツワールドカップが開幕する。



オープニングセレモニーの開演。最大の目玉は歴代ワールドカップチャンピオンによる夢のパレード。第1回ウルグアイ大会から第17回日韓大会まで歴代チャンピオンが集結した。1958年、1962年、1970年の3回のチャンピオンに輝いたペレは天にも登る気持ちで舞い踊った。ペレによる、ペレのための、ペレのカーニバルがファンの心をくすぐった。しかし、1986年のチャンピオンチームにディエゴ・マラドーナの姿は無かった。前日まで参加を匂わせただけに、本番でのキャンセルに世界中のサッカーファンが狂喜した。「やっぱりマラドーナだ!」


ヤツは何処だ。マラドーナは何処にいる!

ベッケンバウアーは見ていないと言っている。

で、では何処にいるんだ、マラドーナは。

Bチャールトンが倒れたそうだ。

なんだ。そ、そんなはずはない。マラドーナはいるはずだ。何処なんだ。



アルゼンチンに声援を送るサポーター達。


カルロス・ペドロの手記より抜粋

アルゼンチン代表を応援するマラドーナの姿は眩しかった。完全に素人と化していた。あそこまでやれるスーパースターが他にいるだろうか?私の記憶ではちょっと思い出せない。私もこのときだけはマラドーナに心を奪われた。もしかするとマラドーナはペレの思惑に気付いていたのかもしれい。そんな気がしてならないんだ。マラドーナはイタリアワールドカップでFIFAから酷い判定を受けていた。その恨みをドイツで果たしたかったのだろう。ペレやベッケンバウアーら早々たる顔ぶれが面子を潰された。ドイツワールドカップの戦いはペレの完敗だったと認めるよ。

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